2014年3月22日土曜日

針の確認強迫2-確認強迫(強迫性障害)7-治療編

針の確認強迫1-確認強迫(強迫性障害)7-治療編
で説明したように、「畳の上に座ったり、畳に手で触れたりすると死ぬ」
という強迫観念を克服して、畳の上に座れるようになるために、
畳に手で触れることから始め、その後、畳の上に座れるようになりました。

強迫観念がありながら、その強迫観念に逆らうようなことをすると、
強烈な強迫観念に苛まれてしまいます。
今回の強迫観念の場合、畳を手でちょっと触れただけで、
強烈な強迫観念が発生しました。「畳に手で触れたら死ぬ」ということですので、
実際に手を触れたら、強烈な死の恐怖を味わうこととなったのです。

この強迫観念による死の恐怖を消すために大事だったのは、
変に意識しないということでした。


・強迫観念によって生まれた感情を、そのまま受け入れる。

・強迫観念を無理に無視しようとしない。

・強迫観念を無理矢理忘れようとしない。

・強迫観念を打ち消すために、それを打ち消すための言葉を、
 何度も頭の中で発しない(やるなら1度だけでやめます)


というように、強迫観念に苛まれて、パニックになったりしても、
強迫観念を無理して無視しようとしたり、無理矢理忘れようとしたりすると、
かえって強迫観念に意識が向いてしまって、
強迫観念がずっと気になり続けてしまいますので、
そうしたことは一切しないようにします。

たとえば、今回のように死の恐怖に苛まれているのならば、
「死ぬのは怖い」という感情が生まれているのですが、
その恐怖をそのまま受け入れ、恐怖をそのまま感じ続けていればよいのです。
今、強迫観念によって、自分が恐怖を感じていることを、
否定せず、無視せずに受け入れたままでいればよいのです。

そのような精神状態でいられるようになったら、
そのままの精神状態で日常生活を送ります。
死の恐怖を味わいながら、学校や職場へ行ったり、家事をしたりします。
そうしていれば、短ければ数時間で強迫観念と恐怖の感情は消えますし、
長くても、いずれはちゃんと消えるのです。


針の確認強迫1-確認強迫(強迫性障害)7-治療編


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 強迫性障害(強迫神経症)へ
にほんブログ村








0 件のコメント: