僕がまだ幼い頃、誰かに聞きました。
「針が刺さって体内に入ると、体内に入った針が、
いずれは心臓に到達し、そして死ぬんだよ」と。
幼い頃でしたので、そんなことはないだろうと思いつつも、
同時にちょっと信じてしまい、怖くなってしまったのを憶えています。
そんなことをすっかり忘れた中学生の頃、僕は強迫性障害になりました。
強迫性障害のいろんな症状に悩まされつつも、なんとか生活していました。
そんなある日。唐突に頭の中に、浮かんできたのです。
「針が刺さって体内に入ると、体内に入った針が、
いずれは心臓に到達し、そして死ぬんだよ」という言葉が。
一笑に付せればよかったのですが、恐ろしいことに、
これが強迫観念になって、頭から離れなくなってしまったのです。
当時の僕はまだ生きることに執着していたのでしょう。
死ぬと思うと怖くなってしまいました。
そして、針が落ちていないかを畳を見て確認するようになったのです。
なぜ、畳の上なのかと言いますと、
僕の家では裁縫道具は畳の部屋の押し入れにあったので、
それで「畳の上に針が落ちているんじゃないか」との強迫観念が発生し、
畳の部屋に足を踏み入れる時は、毎回、畳の上を全て見回して、
針が落ちていないかの確認をしていたというわけなのです。
悪いことに、当は、畳の部屋に自分の机があったので、
毎日畳の部屋に入らなければなりませんでした。
ですので、中学から帰宅した後、毎日、畳の上を確認していました。
目で見れば針が落ちているかどうかの確認が出来ていた頃は、
まだよかったのですが、すぐに悪化します。
すぐに目で見ただけでは針が無いと実感出来なくなり、
目で見ながら、畳全体を手で触れることで針の有無を、
確認するようになってしまいました。
このようになると、確認に酷く時間がかかるようになります。
それで確認強迫が辛くなり、畳の部屋に入れなくなりました。
その後、数か月経過したら自然に少しよくなりました。
畳の上を手で確認せずとも、再び目で見るだけで畳の上に乗れて、
畳の部屋に入れるようになったのです。
ですが、残念なことに足を踏み入れることは出来たものの、
今度は畳の上で座ることが出来なくなってしまいました。
ですので、僕はその部屋や家族が集まる部屋では、
常に一人立ちっぱなしで生活していたのです。
これは、体力的にも精神的にも結構きつい!と思うようになったので、
この針の強迫観念と確認強迫を治すことにしました。
その時に考えた治療法を治療編で説明していくことにします。
針の確認強迫1-確認強迫(強迫性障害)7-治療編
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