で説明したように、毎日50回から100回ほど手を洗い、
濡れた手をティッシュ以外では拭けなくなってしまった私は、
次第に手を洗うことが面倒くさくなってきます。
手を洗うことを苦痛に感じるようになったために、
手を洗う必要が無いようにしていきました。
それは極力物に触れないように生活することです。
物に触れないとまともに生活が出来ないのですが、
物に触れると手洗いをする必要が出来て、あまりに苦痛なので、
極力物に触れないようにしたのです。
こうして生活に支障が出てくるようになってしまいました。
当時はまだネットも存在せず、私自身はもちろん他の家族も、
強迫性障害の知識などは一切ありませんでしたから、
私自身も自分が何かおかしいと感じていましたし、
親には変な子と言われることがありました。
それらのことでストレスが溜まり、さらに症状は悪化していきました。
このような症状で苦しみ続けていたのですが、
このままでは生活がままならなくなると感じ、
なんとか手を洗わずに物に触れる方法が無いかを考えていました。
その時に思いついたのが、ティッシュ越しに物に触れる方法です。
自分の手以外の自分を含む何かに触れる場合には、
常にティッシュ越しに触れることにしたのです。
不思議とティッシュは、まだ綺麗に感じられたので、
テレビのリモコンもファミコンのコントローラーも、
パソコンのキーボードもドアノブも、全てティッシュ越しに触れました。
キーボードにティッシュを敷いたのでキーが見えなくなるのですが、
それで文字を入力していきました。
今の私がブラインドタッチが出来るのは、この時の経験があるからです。
このようにティッシュを使うことで、物に直接触れる必要が無くなり、
不潔恐怖と洗浄強迫という症状がありながらも、
不便ではありましたが、なんとか日常生活が送れるようになりました。
もちろん、このような生活は苦痛以外の何物でもありませんので、
私の心はストレスに苛まれ、さらに病んでいくのでした。
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-症状編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)8-症状編
応援のクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村



0 件のコメント:
コメントを投稿