2014年6月7日土曜日

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-症状編
で説明したように、毎日50回から100回ほど手を洗い、
濡れた手をティッシュ以外では拭けなくなってしまった私は、
次第に手を洗うことが面倒くさくなってきます。
手を洗うことを苦痛に感じるようになったために、
手を洗う必要が無いようにしていきました。

それは極力物に触れないように生活することです。
物に触れないとまともに生活が出来ないのですが、
物に触れると手洗いをする必要が出来て、あまりに苦痛なので、
極力物に触れないようにしたのです。
こうして生活に支障が出てくるようになってしまいました。

当時はまだネットも存在せず、私自身はもちろん他の家族も、
強迫性障害の知識などは一切ありませんでしたから、
私自身も自分が何かおかしいと感じていましたし、
親には変な子と言われることがありました。
それらのことでストレスが溜まり、さらに症状は悪化していきました。

このような症状で苦しみ続けていたのですが、
このままでは生活がままならなくなると感じ、
なんとか手を洗わずに物に触れる方法が無いかを考えていました。
その時に思いついたのが、ティッシュ越しに物に触れる方法です。
自分の手以外の自分を含む何かに触れる場合には、
常にティッシュ越しに触れることにしたのです。

不思議とティッシュは、まだ綺麗に感じられたので、
テレビのリモコンもファミコンのコントローラーも、
パソコンのキーボードもドアノブも、全てティッシュ越しに触れました。
キーボードにティッシュを敷いたのでキーが見えなくなるのですが、
それで文字を入力していきました。
今の私がブラインドタッチが出来るのは、この時の経験があるからです。

このようにティッシュを使うことで、物に直接触れる必要が無くなり、
不潔恐怖と洗浄強迫という症状がありながらも、
不便ではありましたが、なんとか日常生活が送れるようになりました。
もちろん、このような生活は苦痛以外の何物でもありませんので、
私の心はストレスに苛まれ、さらに病んでいくのでした。





不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)5-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-症状編

不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)8-症状編





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