で説明したように、実際には綺麗な物であっても、
汚いと自分で感じている物に触れた場合は、
極度の不安と嫌悪感に苛まれて、洗わずにはいられないのが、
不潔恐怖と洗浄強迫なのです。
汚いと思いこんでいる物を触った時に、
自分がどのように感じているのかを知ることで、
不潔恐怖と洗浄強迫を治す方法が分かるのではないかと、
考えた私は、勇気を出して汚いと思いこんでいる物に、
手を触れてみたのです。
そして、その時に心の中に表れる感情を、
観察してみることにしました。
すると、自分が汚れてしまったという気持ちと、
汚れた手を早く綺麗にしたいという気持ちが、
強烈に心を衝き動かしていました。
実際に汚いわけではない、
自分が汚いと頭で思いこんでいるだけの物に触れただけなのに、
このような気持ちが湧いて出てきてしまうのです。
実際には汚くないのですから、
触ったところで何も問題がないことが頭では分かっているのに、
どうしても汚れたと感じ、手を洗いたいと強く思いました。
それで結局手を洗ったのです。
ただ、もっと詳しく自分の感情を知りたいと思い、
何度も汚いと思いこんでいる物に手を触れて、
極度の不安と嫌悪感を感じつつも、
その感情を観察していくことを続けていました。
そのようにして観察することによって、
不潔恐怖や洗浄強迫を解決する方法が見付かるのではないかと、
考えていたからなのです。
始めは観察どころではなかったのですが、
何度も同じことを繰り返していくうちに、
徐々に観察する時間が長くなっていったのでした。
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)1-治療編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)2-治療編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)3-治療編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)4-治療編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)6-治療編
・不潔恐怖と洗浄強迫(強迫性障害)7-治療編
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