社交不安障害とうつ病の症状が酷いため、まともに働けなかった僕は、
1人で出来る仕事なら大丈夫だろうということで、新聞配達を始めました。
新聞配達は毎日早起き出来る人なら、誰でも出来る簡単な仕事なのです。
ただただ、自転車や原付を走らせつつ、ポストに新聞を入れるだけですし、
仕事中は人間関係が一切ないので、とても気楽でよいのです。
そう思って始めたのですが、いざやってみると、
「なるほど確かに、これは楽な仕事だ」と思えたのですが、
それはあくまでも一般人視点からするとそうなだけで、
強迫性障害のある僕には、かなり厳しいものでした。
というのも、新聞には種類があり、たとえば、この家は中日新聞、
この家は朝日新聞というように、お客様によって、
配るべき新聞が違うからです。当然、どの家に何を配るかを確認して、
配らなければなりません。そして、「確認あるところに確認強迫あり」の、
僕の場合、どの家にどの新聞を配ったかの確認強迫が出てしまいました。
たとえば、お客様の家に到着して、中日新聞を手に取ったら、
新聞の銘柄の確認強迫がスタートします。
それが終わって、そこからポストまで歩いていくうちに、
「自分が手に持っているのは、本当に中日新聞だろうか?」
という強迫観念が出てきて、また確認強迫します。
ようやくポストに到着し、ポストに入れる前に、また確認強迫します。
それで済めばラッキーなのですが、僕の生来の用心深さゆえでしょうか、
「ポストに入っているのは、中日新聞だろうか?」という強迫観念が発生!
ポストの中から新聞を取り出して、さらに確認強迫を始めるのです。
そんなことをしていたら、40分で配れる区域なのに、2時間もかかりましたよ。
このような形で、毎日毎日、確認強迫をしながら、新聞配達していました。
新聞をポストに入れたら、それで終わりなら、まだ楽だったのですが、
5軒ほど配ると、「5軒前の家にちゃんと正しい新聞が配れたのか?」という、
強迫観念に苛まれ、それに負けると、わざわざ5軒前の家のポストの中から、
新聞を取り出して、確認強迫を始める始末。とても辛いものでした。
「これは、なんとかして治さねば!」と思い、その方法をあれこれ考えて、
試していった結果、今では、確認強迫を一切しなくとも、何の問題もなく、
しかも間違えることなく配達出来るようになりました。
すっかり治すために使った方法を、次回からの治療編で、
説明していくことにします。長くなりますが、どうぞお付き合いください(^-^)
・新聞配達の確認強迫1-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫2-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫3-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫4-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫5-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫6-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫7-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
・新聞配達の確認強迫8-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
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