で書いたように、ガスの元栓に関する確認強迫を、
いかにして、やめようとしたのかについて説明していきます。
とにもかくにも、ガスの元栓に関する確認強迫をせず、
元栓が締まっているかどうかの確認は、1度だけにします。
当然、そのようにすると、強迫観念に苛まれ、極度の不安に陥ることになります。
ただ、そこで確認強迫をすれば、元の木阿弥ですので、
必死に確認強迫をしないようにします。
そして、まず、自分の1度の確認の結果、
ガスの元栓が締まっていることを認識したのなら、
それを自分に言い聞かせます。1度か2度で充分です。
「ガスの元栓はちゃんと締まっていた」と言い聞かせるのです。
頭では分かっているこのことを、再度自覚するために言い聞かせます。
そして、この頭では分かっている、確認の結果の正しさを、
補強するような行為をしてみることにします。
かといって、元栓が締まっていることの証明のために、
たとえば、着火するかどうかをガスコンロのレバーを強火にして、
「それでも点火しないから、ガスの元栓は締まっているのだ」などとやると、
レバーをがちゃがちゃするという、新たな確認強迫になる恐れがあるので、
それはやめておくのが賢明です。僕はやりましたからね(笑)。
紆余曲折の結果、自分の確認の正しさを証明するために、
まず家に家族が誰もいない時間に、ガスの元栓を締め、
1度だけ確認してから、そのままずっと台所にいました。
自分以外の誰もガスの元栓に触れない状況下で、
数時間、台所にいて、そのままガスコンロを眺めていたのです。
ガスの元栓に関する強迫観念は、
「ガスの元栓が開いていたら、火事になるに違いない」というものでした。
ガスの元栓を確認し、頭では元栓が締まっていることは理解しています。
もし、確認したのとは違って、元栓が開いていたのなら、
目の前で火事になるだろうということで、ガスコンロを観察していたわけです。
当然、元栓は締まっていたのですから、点火することもありませんし、
ガスが漏れ出すこともありませんし、漏れ出したガスに火が引火して、
爆発するようなこともありません。
数時間かけて、こうした自分が恐れることが何も発生しないという経験をします。
数時間も経過すれば、強迫観念も弱まっていますので、
ガスの元栓を再度確認することはせず、部屋に戻ります。
こうした経験を何度か繰り返していますと、ガスの元栓に関する強迫観念の、
「ガスの元栓が開いていたら、火事になるに違いない」という考えが弱まります。
というのも、1度の確認でガスの元栓が締まっていることを、
台所でした経験を繰り返していく毎に、徐々にではありますが、
ガスの元栓が締まっていることが頭だけではなく、
実感として感情の上でも理解できるようになるからです。
「ガスの元栓が開いていたら」というのが、この強迫観念の前提条件なのですが、
自分の確認の正確性を頭でも感情でも理解し実感出来れば、
この強迫観念の大前提が見事に崩壊します。
大前提が消え去れば、その帰結である火事など起こるはずもないのです。
このように、自分の確認の正確性を実感出来さえすれば、
このガスの元栓に関する強迫観念は、何の力も持たなくなり、
それ以降、頭に浮かぶことがあっても、確認強迫などしなくてもよくなるのです。
と自分の経験を書いてきましたが、
このガスの元栓に関する強迫観念を消す方法や、
確認強迫をやめるための方法を、こうして書いていたら思いつきましたので、
次回は、その話をさせてもらうことにしましょう。
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