2014年1月2日木曜日

お金の確認強迫3-確認強迫(強迫性障害)1-治療編

お金の確認強迫2-確認強迫(強迫性障害)1-治療編」で、
お金の確認を1度だけにして、たとえどれだけ強力な強迫観念があっても、
それを解消するための確認強迫をしないようにする必要があることを話しました。
いきなり1度にするのが難しいなら、50回確認する人なら、それをまずは10度にし、
そこから、1度ずつ減らしていき、最後に1度にするとよいかと思います。

そうして、確認を1度だけにして、それでお金の確認が済めばよいのですが、
お金の数をいくら数えても、「盗まれたのではないか?」とか、
「落としたのではないか?」とかの強迫観念に苛まれるのは確実です。

しかし、そこで確認強迫をしますと、強迫性障害は治りませんので、
強迫行為はもうせず、強迫観念が消え去るまで時間を経過させる必要があります。
そこで問題となるのが、いかに強力な強迫観念に耐えつつ、
または強迫観念と直接対峙せずにスルーしつつ、強迫観念が自ずと消え去るまで、
時間を経過させるかということです。以下に、有効だった方法を記しましょう。


1.ゲームをしてみる。
2.部屋の大掃除をしてみる。
3.財布を持たずに散歩に出かけてみる。
4.財布を持たずに友達と数時間遊んでみる。
5.財布を持たずに親戚の家にお泊りしてみる。
6.とりあえず眠ってみる。


1から説明していきましょう。ゲームが好きな人は、
確認を1度だけした後、たとえ強力な強迫観念に苛まれていたとしても、
無理にでもゲームをしてみるとよいかもしれません。
ゲームにもいろいろとありますが、やるなら遊びなれたゲームで、
普段、ついつい夢中になって遊んでしまうゲームがよいでしょう。

ゲームのやり始めは、当然、強迫観念で頭がいっぱいで辛いのです。
しかし、それでもゲームをやり続けていると、次第に脳内の強迫観念の比率と、
ゲームの比率が変わってきます。最初、頭の中が強迫観念のみだったのが、
徐々にゲームにも意識が向くようになり、さらにゲームを続けていくと、
脳内の強迫観念とゲームの比率が同程度になっていきます。

そうなりますと、ゲームに徐々に没頭出来るようになってきます。
ゲームで長時間遊んでいると、その時間の経過と反比例するように、
強迫観念は自然と弱まっていきますので、ひたすらゲームを続けましょう。
そうして強迫観念の力が弱まれば、またしばらく強迫観念は発生しないので、
ゲームを止めて、またいつもの日常に戻ればよいのです。

次に2です。お金の確認を1度したら、すぐに掃除に取り掛かりましょう。
最初は強力な強迫観念で頭がいっぱいで辛いことと思いますが、
それでもひたすら掃除をするのです。どうしても強迫観念に意識が向くことでしょう。
そのような場合は、掃除をしつつ、掃除の仕方を必死になって考え続けてみましょう。
「次はあそこを掃除して、あそこは拭き掃除をして」などと考えることを無理矢理します。

そうして掃除をし続けていますと、時間の経過とともに、
強迫観念が徐々に弱まっていきます。強迫観念が自分にとって脅威ではなくなるまで、
そのままひたすら掃除を続けていきます。そして強迫観念がおさまったら、
また、いつもの日常に戻り、生活していきましょう。

3以降の方法については、次回に説明することにします。



続きはこちらです。
お金の確認強迫4-確認強迫(強迫性障害)1-治療編




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