2014年1月30日木曜日

新聞配達の確認強迫5-確認強迫(強迫性障害)5-治療編

新聞配達の確認強迫4-確認強迫(強迫性障害)5-治療編
で書いたように、1度だけ確認した後、強迫観念に苛まれ、
それによって、極度の不安に陥っても、確認強迫をしないための方法について、
説明していくことにします。

新聞を1度だけ確認してポストに入れると、当然ながら強迫観念が発生します。
そして、その強迫観念が生み出す不安があまりに強いため、
その不安を解消するために、もしくは、その不安から逃れるために、
確認強迫をしてしまうというのが、確認強迫をしてしまうまでの過程です。
新聞配達における強迫観念は以下のようなものでした。


「間違えて配達することで、お客様にご迷惑をかけていないか」
「その結果、購読を止められて、自分の給料が下がるのでは?」

確認を1度だけして、ポストの前から去ると、このような強迫観念に苛まれます。
そして、それによって、極度の不安が発生します。
しかし、ここで確認強迫をしてはいけません。
確認強迫をしないと、極度の不安はそのままなので、
とても苦しいのですが、それでも確認強迫はしないのです。

強迫性障害の当事者の方、経験者の方ならよくご存じの通りですが、
あの極度の不安は非常に耐え難いものですので、
あのような強迫観念と極度の不安に苛まれた場合、
それに耐えられるわけがないと思ってしまう方もいます。

なるほど、確かに耐えるというのは、相当に難しいことです。
変な話、僕もあの極度の不安に、なんの策もなく耐えることは不可能です。
耐えられないほどの不安だからこそ、僕も含めて、
みな、確認強迫をしてしまうのです。

たとえば、強迫観念が発生した時、その強迫観念に対抗するため、
必死になって、頭の中で戦う方がいます。
人並み外れた強靭な精神力をお持ちの方でしたら、
もしかしたら、そうすることで強迫観念と、そこから発生する極度の不安に、
耐えられるかもしれません。

そうして耐え続け、一定の時間が経過すれば、
不安は徐々に弱まっていき、確認強迫をしなくてもよくなりますし、
そうした経験を何度も繰り返せば、そう遠くないうちに強迫観念も、
発生しなくなるのです。

ただ、それまでの経験から、強迫観念というものは、確認強迫をしなくても、
一定の時間さえ経過すれば、とにもかくにも、強迫観念は消え去り、
そうした経験を何度か積めば、強迫観念自体、発生しなくなることを、
幸いにして、僕は知っていました。

となれば、強迫観念が発生した時、どんな方法であってもよいから、
とにもかくにも、確認強迫をしないことが大事となってきます。
強迫観念が発生しても、確認強迫を一切しないまま、
時間を経過させることが出来るのなら、どのような方法でもよいので、
時間を経過させてしまえばよいというわけです。

普通の精神力の人ですと、頭に発生した強迫観念と、
喧嘩しても、無残に敗れ去ってしまいます。
僕も100戦して100敗、負け続けの人生でした。

そこで考えたのです。強迫観念が発生して、極度の不安に苛まれても、
どのような形であっても、時間が経過したら、
次第に不安も弱まり、強迫観念も消えるのなら、
強迫観念と戦う以外の方法もあるのではないだろうかと。

強迫観念と戦って無残に敗れるわけでもなく、
強迫観念から逃がれるために、確認強迫をするわけでもない、
第三の選択肢があるのではないかと、考え始めたのです。
そして、頭の中でも、実際の行動でも、あらゆることを試してみて、
いろんな方法があることに気付いたのですね。

そのうちの一つが、強迫観念が発生し、極度の不安に苛まれて、
確認強迫をしたくなった時、確認強迫をしないでいると、
強迫観念が活発化し、不安も極限まで高まるのですが、
その時に、強迫観念と極度の不安をそのまま感じ続けることに、
専念するという方法です。

長くなったので、続きは次回で説明することにします。




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