で書いたように、玄関の鍵に関する確認強迫も経験しました。
出掛ける際、玄関を出てから鍵をかけますし、鍵がかかっているかどうかを、
確かに確認したのです。頭では「鍵がちゃんとかかっている」と、
しっかりと理解しているのです。
しかし、その時、僕の頭に次々と強迫観念が思い浮かんでくるのです。
「鍵がかかっていなかったら、泥棒に入られるのではないか?」と、
そうした強迫観念が頭を苛むのです。
時には家に泥棒が入られた情景が思い浮かんでみたり、
帰宅して自分の部屋が荒らされている情景がやはり思い浮かんできたりと、
強迫観念が際限なく、襲い掛かってきます。
そうした強迫観念によって、極度に不安になった僕は、
鍵がかかっているかどうかの確認強迫をして、不安を解消しようとするのです。
強迫観念によって生まれる不安が極度に強いために、
鍵がかかっていることが頭で分かっていても、何度確認したとしても、
鍵がかかっているのが当たり前だと認識しているにも関わらず、
自分の行為が馬鹿馬鹿しいと思いつつも、強迫観念は止まらず、
強迫観念によって生まれる極度の不安も解消されず、確認し続けてしまうのです。
むしろ、確認強迫で確認を繰り返せば繰り返すほどに、
だんだんと意識が朦朧としてきたり、目で見ている鍵や錠前の存在が、
おぼろげになってきて、それが何を意味しているのか分からなくなってきたりします。
そのような状態になってくると、自分の確認に確信を持てなくなるので、
さらに強迫行為に拍車がかかってしまい、さらに多くの時間を、
確認強迫に費やすことになり、精神的な疲労が激しくなり、うつ状態にもなります。
このように強迫性障害の確認強迫は、いいことなど、
何一つないほどに酷い症状ですし、うつ状態になる危険性も高いですので、
なんとかこれを治さねばと思い、その治療のために、
手探りでその方法をあれこれと考えて、実際に行動して試してみて、
その結果を分析し、よりよい方法を模索し、また実行に移すという、
地道な作業の繰り返しによって、ようやく治す方法を見付けました。
そして、すっかり完治したのです。
次回からは、玄関の鍵の強迫観念と確認強迫に対して、
有効だった治療法について、説明していくことにします。
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